理事長挨拶
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| 理事長 佐藤 弘史 (九州国際重粒子線がん治療センター) |
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2025年4月より代表理事である理事長を務めさせて頂くことになりました。 機構創設のために、上述の設立母体3団体から委員が集まり会議を重ねた時期から参画していた一人として、
本機構の役割をさらに高めていくことにより、安全で質の高い放射線治療を多くの患者さんに提供出来るよう努力してまいります。
最近の放射線治療では治療装置や様々な周辺機器に革新的な技術が投入されてきたことにより、多くの施設において高精度放射線治療が提供可能になってきています。
今後もAI技術や量子コンピュータの開発が進み普及の段階を迎えるようになると、現在の即時適応技術で課題となっている部分を含め、さらに長足の進歩を遂げるようになってくることも予測されています。
そうした環境の変化があっても、がん患者さんに安心して放射線治療を受けていただくためには、
患者さんに直接関わることになる診療放射線技師が、患者さんの抱えるつらさを理解し、正しい最新の知識を持ち、それを診療場面で適切な技術として適用できる存在でなければなりません。
そうした存在となるための一つの評価として、この放射線治療専門放射線技師認定制度の事業を実施しております。この認定制度が国民の医療への要求に常に応えられるものであるよう、適宜検証と必要な見直しを進めながら制度運営にあたる所存です。
国家資格者である診療放射線技師の、放射線治療領域での専門性評価と専門的研修を進める組織として、引き続き放射線治療医・看護師・
医学物理士及び研究者・医療機器メーカーもしくはベンダーの方々と連携しながら事業を推進してまいりますので、皆様のご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
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